高校留学の留学先:ボーディングスクールとは?

Choate Rosemary Hall

もくじ  

ボーディングスクールとは「寮制の高校」のこと

ボーディングスクール(Boarding School)とは、寮制の学校のことをいいます。

伝統があり、自然に抱かれた広大なキャンパスをもち、教育と生活のサポート態勢がしっかり整っていて、アメリカだけでなく世界中の生徒たちが学習・生活を共にする、というのが、多くのボーディングスクールに当てはまる特徴です。いずれも大学進学校です。卒業生のほぼ100%が大学に進学します。

教室のみならず日常のあらゆる局面を通じて、校友や先生たちと刺激しあい、お互いに切磋琢磨しながら成長できる環境が、ボーディングスクールでは築かれています。

ボーディングスクールの特徴

ボーディングスクールの教育の大きな特徴は、1人ひとりの生徒が自分ならではの個性を開花させ、そのユニークな資質を磨き、あらたな可能性と将来の道を切り拓いていけるように指導すること。リーダーシップの養成にもとくに力を入れています。ボランティアの機会にも恵まれます。

平均的なボーディングスクールの総生徒数は300〜400人ほどです。1クラスの生徒数も10人くらいで、少人数制が徹底されていて、勉強への取り組みかたや苦手分野の克服のしかたなどが個別に、きめ細かに指導されます。

とくに留学生にとって心強いのは、語学・文化の違いの面でのサポートと指導を十分に得られることです。アメリカのボーディングスクールにはいろいろな国から留学生が学びにきています。先生たちはみんな教育熱心で、いつでも相談にのってくれるのはもちろんのこと、必要な学習サポートはすぐに手配してくれます。

寮生活を通じて、生涯にわたる友情をはぐくめるのもボーディングスクールならではの特徴といえるでしょう。卒業生のネットワークも強固です。

いろいろなことにチャレンジして、新しい自分を発見できる、ダイナミックで刺激的なキャンパス。アメリカのボーディングスクールには魅力がいっぱい詰まっています。

ボーディングスクールの共同生活

ボーディングスクールでは、生徒だけでなく先生やスタッフも同じキャンパスで生活します。1日24時間、大きな家族のようにして暮らします。とても温かい雰囲気です。

先生と生徒が共に力を合わせながら、学業や課外活動、学校行事、そして日々の生活を築き上げてゆくのです。看護師やカウンセラーも常住していて、ケガや病気、悩みごとがあっても心配いりません。

1人ひとりの生徒が安心して伸び伸びと勉強や課外活動に励み、自らの力で未来を切り拓いていけるように、教育・治安・衛生すべての面から学校一丸となってサポートしています。言葉のハンデを抱える留学生にとても適した環境が整っているのが、アメリカのボーディングスクールです。

キャンパス内でのイベントも盛りだくさんで、週末にはフィールドトリップも頻繁に行われます。シンプルだけど刺激に満ちた留学生活を送ることになるでしょう。

ボーディングスクールのスポーツ

ボーディングスクールはスポーツにもとても力を入れています。施設もよく整っていますし、生徒たちものびのびと汗を流し、勉強のストレスを発散しています。

アメリカのスポーツはシーズン制で、3つのシーズンそれぞれに異なるスポーツに取り組むのが特徴です。他校との試合もよく行われます。遠征のバスの中で宿題をする、なんていうのもお馴染みの光景です。アメフトや野球はもちろん、伝統的にはラクロスが人気です。女子校は乗馬が盛んです。

ボーディングスクールのレベル

ボーディングスクールはすべて大学進学校です。また入学者を選抜しますから、レベルは公立高校に比べて高いのはもちろんですし、学習環境もきわめてよく整っています。先生の質が高いのも大きな特徴です。

ボーディングスクールの学生の9割以上が、そこでの教育に意欲を高められると言っています。公立高校ではこの割合は5割にすぎません。

また1週間のうち宿題に費やす時間の平均が、ボーディングスクールの生徒が17時間であるのに対して、公立高校の生徒は8時間です。ボーディングスクールでは、毎日study hourといって、強制の自習時間が設けられています。

「リーダーシップを発揮する機会が与えられる」と言う生徒が、ボーディングスクールでは8割近いのに、公立高校では5割です(以上、いずれもTABSより)。

将来のキャリア形成においても、ボーディングスクールを卒業した人のほうが、公立高校を卒業した人に比べて、より多くマネジメント職に就いているともいわれています。

このように、さまざまな面においてボーディングスクールが理想的な教育環境づくりに取り組んでいることが、データからもうかがえます。ボーディングスクールの教育レベルの高さが、生徒たちの満足度につながり、そうして学校と生徒が一丸となって、さらによりよい環境を築いていこうとしているわけです。

どんな人がボーディングスクールに向いているのか?

好奇心が旺盛で、新しいことに積極的にチャレンジしようという意欲がある人にはアメリカのボーディングスクールが向いています。自分をもっと成長させたい、新しい自分を発見したい、という人も向いているでしょう。

もちろん英語ができるようになりたい、アメリカでの生活に憧れがある、将来は世界を股にかけた活躍をしたい、という人は、ぜひ留学にチャレンジしてください。日本の教育(とくに受験一辺倒のありかた)が合わない、という理由で留学する人もいます。アメリカ映画やTVドラマをきっかけに留学を考え始めたという人もいます。

親元を離れて、英語漬けの日々を送るのはそんなに簡単なことではありません。自分を厳しい環境に置いて、それでもやってやる! という意志はやっぱり欠かせません。英語のハンデがあることは問題ではありません。それを克服するための前向きな努力こそが大切なのです。

とてもお金のかかる留学ですから、ご家族の理解と協力なしでは、留学は実現しません。ご家族の温かい応援こそ、留学を成功させるカギになるといえるでしょう。

バラエティに富むアメリカのボーディングスクール

アメリカのボーディングスクールは、それぞれの学校がそれぞれの特徴を生かしながら、個々の生徒の可能性を最大限に引き出す教育をしています。1人ひとりの個性を尊重し、それぞれに異なる能力や性格に応じた指導を行っているのが大きな特徴です。

ここではバラエティに富むボーディングスクールの種類をいくつか紹介しましょう。

女子校/男子校

アメリカのボーディングスクールの大半は共学校ですが、女子校や男子校も少なくありません。

これら女子校・男子校では、共学校に比べると、生徒間のトラブルが少なく、落ち着いて勉強に励むことができるというメリットがあります。また生徒たちの満足度も、共学校に比べて高いという指摘もされています。

» アメリカの女子高校のリスト
» アメリカの男子高校のリスト

アートに力を入れているボーディングスクール

アメリカのボーディングスクールでは、美術・音楽・演劇のカリキュラムや設備がとても充実しています。

自由な発想・表現力・パフォーマンスは、アメリカの教育では非常に重視されていて、独創性にすぐれていることは、アート以外の分野でも生かされると考えられています。クリエイティブであることは、AIの発達に伴って、ますます重視されています。

とりわけ芸術に力を入れているボーディングスクールは以下の通りです。このうち学校名に“Arts”と付いているボーディングスクールは、大学でさらに芸術を専門的に学び、将来はプロの芸術家になることを視野に入れている生徒を対象としています。

学習障がいをもつ生徒を対象としたボーディングスクール

学習障がい(Learning Disability)とは、読む・聞く・話す・書く・計算するといったことにおいて生ずる、さまざまな困難のことをいいます。必ずしも学力そのものが劣っているというわけではありません。

アメリカでは、さまざまな学習障がいや発達障がい等に応じた指導が実践されていて、ボーディングスクールの中にも、学習障がいをもつ生徒を対象とした、あるいはそのような生徒をサポートしている学校は少なくありません。以下に挙げるのがそうした学校です。

このような学校では、少人数制を徹底して、1人ひとりの習熟度に応じて、きめ細かい指導を行っています。また授業だけでなく、生活全般にわたっての指導・サポートが充実しているのも、こうしたボーディングスクールの大きな特徴です。大学進学率が100%という学校も少なくありません。



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