地域別に見るアメリカの高校の特徴

Governors Academy

もくじ

東部から始まったアメリカの教育

私立高校と公立高校の教育の違い

エリア別に見るアメリカの高校

アメリカ東部のボーディングスクール：99校

アメリカ南部のボーディングスクール：41校

アメリカ中西部のボーディングスクール：17校

アメリカ西部のボーディングスクール：27校

アメリカの名門私立高校10校：Ten Schools

東部から始まったアメリカの教育

アメリカの歴史は、まず北東部で始まり、徐々に南部・中西部・西部へと展開していきました。アメリカの教育史も、そのように展開していきます。

イギリスから渡海してきた移民たちがつくった最初の教育機関がマサチューセッツ州のハーバード大学（1636年創立）です。最初にできた高校もマサチューセッツ州にあります。とくにボストンは学園都市として名高く、数多くのすぐれた、伝統のある高校・大学がボストンとその周辺に存在します。ニューイングランド地方と呼ばれるアメリカの北東部は、ボーディングスクールのメッカです。

私立高校と公立高校の教育の違い

アメリカの教育の大きな特徴は、公立よりも私立の学校のほうが先に発展していったことです。私立大学であるハーバード大学ができたのも、まだ国家として独立する前のことです。

アメリカにおける私立の学校は、国や州の規制を受けずに、それぞれに独自の教育理念を掲げています。私立高校のことをときにIndependent Schoolといいますが、このインディペンデント精神は彼らにとってとても大切な理念です。

また私立高校は古くから「全人的な教育」に力を入れています。全人的な教育とは、豊かな人間性をはぐくむ教育、ひいてはリーダーを育成する教育のことです。

一方で公立の学校は、国家が成立した後で、「すべての人に教育を授ける」という理念のもとで発展してきました。アメリカは高校までを義務教育としていますので、アメリカにおける公立高校の役割は、まずは義務教育を修了させることにあるといえます。

エリア別に見るアメリカの高校

マサチューセッツ州を含むニューイングランド地方と呼ばれるアメリカ北東部には、伝統的で格式の高い私立の大学や、私立の名門ボーディングスクールが数多くあり、The Ten Schools（伝統的な名門10校）をはじめとして、全米に名を馳せている学校もこの地方に集中しています。

一方で、南部や西部では公立学校がよく整備され、私立学校の数は多くありません。以下に、それぞれの地域におけるボーディングスクールの数を紹介しますが、ボーディングスクールを「地図から探す」際には、まずは東部の学校から調べていくことをおすすめします。伝統的でオーソドックスなボーディングスクールをいくつか見ていくうちに、ボーディングスクールのありかたや教育方針を把握できるようになるでしょう。