高校留学に必要な書類

Loomis Chaffee School
もくじ- アメリカの高校の合否は書類審査で決まる
- 願書 Application Form
- 中学校の成績証明書 School Transcript
- エッセー Essay、Personal Statement
- 推薦状 Letter of Recommendation
- テストスコア Standardized Test Scores
- よい書類づくりが合格のカギを握る
アメリカの高校の合否は書類審査で決まる
アメリカのボーディングスクール(寮制の学校)は、日本のような一斉の入学試験ではなく、さまざまな書類に基づいた多角的な審査によって合否を決めます。また、面接も行います。
それぞれの学校が独自の入学基準を設け、1人ひとりの志願者について、時間をかけて総合的に評価します。審査のありかたにはかなり柔軟性があって、個別の事情をよく理解してくれます。留学生の受け入れにもよく慣れています。
ボーディングスクールによって提出を求められる書類の種類が若干異なる場合がありますので、詳しいことは個々の学校のWEBサイトでしっかり調べましょう。以下におもだった、そして合否を大きく左右する書類を紹介します。
願書 Application Form
願書はオンラインが主流になっています。
個々のボーディングスクールのWEBサイトに、オンライン願書へのリンク先が記載されているので、そのリンク先でアカウントを作成し、必要事項を入力する、というのが一般的なプロセスです。
複数の高校に使えるオンライン願書として、おもに以下の3つの種類があります。個々の高校が、どのオンライン願書を使えばいいのか指定しているのが普通です。
願書の記入項目はたくさんあります。たとえば以下のような事項です。
- 出願者の名前、住所、生年月日、性別等
- 家族(両親)の名前、住所、勤務先等
- 学歴や得意科目など
- スポーツや芸術、ボランティア、その他の課外活動での経験
- リーダーシップを発揮した経験
中学校の成績証明書 School Transcript
中学校3年間の成績証明書(英文)です。中学校でとったすべての科目の成績が記載された証明書が求められます。出願する時点で日本の中学校を卒業していない場合は、その時点での最新(多くの場合、中3の2学期までの成績)の証明書を提出します。
アメリカのボーディングスクールが合否の判定において最も重視するのが、この成績です。英語力よりも学力を重く見るのは、大学も同じです。
留学を考えている人は、まずは何よりも在学校の成績をよくするように心がけてください。主要科目だけでなく、副教科でもよい成績を修めておきましょう。
また中学校を卒業している場合は、英文の卒業証明書も準備しましょう。
エッセー Essay、Personal Statement
エッセーとは、自己紹介文あるいは自己アピール文のことです。
自分が何を考え、なぜ留学したいのか、なぜそのボーディングスクールに行きたいのか、などを作文します。
またボーディングスクールの多くが「あなたの人生を大きく変えた出来事を描写しなさい」「あなたが最も尊敬する人物はだれか、またそれはなぜか」といった課題を指定しています。
どんな課題であっても、ポイントは、自分のことを相手に知ってもらうように、また強く印象づけるように書くこと。そして一般論ではなく、自分はどう考えるのか、どのような意見をもつのかを、自分の経験に則して書くことが大切です。アメリカの高校が求めるのは、ほかのだれでもないあなただけのユニークな個性です。といって独りよがりな文章は読み手によい印象を与えません。書き手と読み手とのよい出会いの場となるようなエッセーが求められます。
エッセーもまた、合否に大きく影響する重要な書類です。ブレインストーミング→構成→下書き→清書というように進んでいきますが、何度も練り直し、書き直すことになります。しっかり時間をかけて工夫をこらしたいものです。これもやはり、できるだけプロからのアドバイスを得るのがいいでしょう。
エッセーも他の書類と同様、英文で提出します。なお、日本語で書いたものをインターネットや生成AIで自動翻訳するのは望ましくありません。自動翻訳にはいまのところ、まだクセがありますし、自動翻訳であることがバレる可能性も高いからです。つたない英語であっても、自分の言葉で書くことが大切です。
推薦状 Letter of Recommendation
学校の先生に書いていただく推薦状です。だいたいどこのボーディングスクールでも、
- 担任の先生
- 英語の先生
- 数学の先生
の3人の先生に書いてもらうように指示しています。また部活動の顧問の先生や、課外において出願者のことをよく知っている人からの推薦状を求める学校もあります。
推薦していただく先生には、できるだけ自分のことをよく知っている人に書いていただくこと、そして具体例を挙げて褒めちぎってもらうことが大切です。抽象的な言葉(正義感がある、真面目である、誠実である、等)だけを並べるのではなく、具体的なエピソードを通じてそれらの資質があらわれてくるように書いていただくといいでしょう。そのために日ごろから先生と信頼関係を築く努力を怠らないようにしてください。
テストスコア Standardized Test Scores
アメリカ人の場合は、学力を示すためにSSAT®︎等のテストスコアの提出が求められることがあります(最近はコロナの影響もあってテストを免除する高校も増えています)。
留学生の場合はSSAT®︎が免除されることもありますが、英語力や学力の目安を測るために、TOEFL®︎テストやIELTS™️、Duolingo等のスコアを通じて、何らかのかたちで英語力を示さなければなりません。
これらのスコアのみで合格・不合格が決まることはありませんが、名門校によっては「××点以上のスコア」といった条件を設けていることもあります。
高校留学に必要なテストも参考にしてください。
部活やボランティアの実績や、リーダーシップを発揮したり問題解決に積極的に取り組んだり、といった行動力も、ボーディングスクールは大いに評価します。これらの魅力は、エッセーや推薦状などを通じてどしどしアピールしたいものです。
よい書類づくりが合格のカギを握る
このようにアメリカの高校はさまざまな書類を審査して、さらに面接を通じて、合否の判断をします。したがって、いかに自分が魅力的な出願者であるか、書類を通じてアメリカの高校に精一杯のアピールをしなければなりません。
アメリカの私立高校が求めるのはどんな生徒なのでしょうか? 書類を通してどのように表現すれば、魅力が伝わるのでしょうか? これらのことは私たち日本人にはなかなかわかりません。
栄 陽子留学研究所では、これまで数多くの日本人をアメリカの高校に合格させてきました。たくさんのボーディングスクールからの信頼も勝ち得ています。合格のポイントや対策もよく心得ています。めざす高校から合格を勝ちとるために、ぜひご相談ください。