留学先の高校を選ぶポイント

Northfield Mount Hermon School
もくじ- 地域、学校のタイプ、費用で志望校を選ぶ
- 地域からアメリカの高校を選ぶ
- 学校の特徴からアメリカの高校を選ぶ
- 費用からアメリカの高校を選ぶ
- 出願するのは3〜5校
- アメリカの高校のWEBサイトをチェックしよう
- 高校留学の志望校選びに欠かせないカウンセリング
地域、学校のタイプ、費用で志望校を選ぶ
アメリカにはボーディングスクールが200校ほどあります。その中から自分に適した学校を選ぶのは簡単ではありません。
じっくり時間をかけて、また適切な進路指導(留学カウンセリング)を受けることが欠かせません。自分1人で決めつけることをせずに、慎重に出願に臨んでください。
志望校選びにあたっては、まずは地域、学校の特徴、費用でふるいにかけてみましょう。
地域からアメリカの高校を選ぶ
地域については、とくに東部から北東部(ニューイングランド地方)にすぐれたボーディングスクールが多くあります。地域的な希望がなければ、まずはニューイングランド地方とその周辺の学校を見てみましょう。
学校の特徴からアメリカの高校を選ぶ
共学/別学、生徒数、男女比、留学生の割合なども、志望校選びにおいてチェックしておきたい項目です。
ボーディングスクールといえども通学生が多く在校している場合がありますので、寮生と通学生の割合も確認しておきましょう。寮生が60~80%以上であれば友だちがつくりやすく、生活にも慣れやすいでしょう。
アメリカのボーディングスクールは国際化に前向きに取り組んでいるので、どの高校も留学生を積極的に受け入れています。ただ留学生の割合があまりにも大きい(30〜40%以上)高校は、少し気をつけたほうがいいかもしれません。英語学校を併設している場合もあります。
その高校の卒業生の進学先大学を公表していることもありますので、あわせて参考にするといいでしょう。
費用からアメリカの高校を選ぶ
ボーディングスクールの費用の基本となるのが、1年度の授業料+寮・食費の合計額です。
レベルの高いボーディングスクールほど授業料が高い傾向にあります。また学習障がいをもつ生徒へのケアに力を入れている高校も、比較的高めの授業料を設定しています。
反対に学費が安いのはミリタリースクール(カリキュラムに軍事教練を含む学校)や宗教色の強い学校などです。他の高校と比較して極端に費用が高い/安い高校は、それなりの理由があるはずですので、疑問を抱いたらプロに相談するなどしてください。
出願するのは3〜5校
ある程度、志望校の候補をピックアップできたら、それらをよく比較して、3〜5校くらいに絞り込み、必要書類をそろえて、それぞれの高校が設ける出願期限(Application Deadline)までに出願します。
出願するのが1校だけでは心細いけれども、あまりたくさんの高校に出願するのも望ましくありません。チャレンジ校・実力相応校・すべり止めというように、3つくらいのレベルに分けてそれぞれについて1, 2校ずつ選んで出願するといいでしょう。
とはいえ偏差値のないアメリカの高校の難易度を知るのは容易ではありません。合格率を公表している高校もありますが、やはりプロに相談するなどして、慎重に志望校を選ぶようにしてください。
アメリカの高校のWEBサイトをチェックしよう
個々の高校の最新かつ正確な情報は、それぞれの高校のWEBサイトでチェックします。すべて英語で書かれていますが、どの高校のWEBサイトも似たような構成になっているので、慣れればそんなに手強いものではありません。またSNS(インスタグラムやXなど)でも、最新の情報を公開している場合がありますので、あわせてチェックしてみましょう。

Kent SchoolのWEBサイト
以下に、WEBサイトでとくにチェックすべき項目をピックアップして紹介します。
AboutAboutには、そのボーディングスクールの概要が載っています。生徒数や男女比などのデータ、校長先生のあいさつ、学校の理念や沿革、キャンパスの設備、進学先などが記されています。その高校がどのような生徒を求めているのかがうかがえるので、合格対策の指針を立てるためにもチェックしておきたい項目です。
AdmissionsAdmissionsには、入学についての要件が記載されています。出願に必要な書類、出願期限、面接について、また授業料の情報が載っていることもあります。オンライン願書も、ここから入手できます。
とくに留学生を対象としたページが設けられていることもあるのでしっかりチェックしましょう。 Academics
Academicsには、その高校のカリキュラムが載っています。必修科目や単位数、選択できる科目、学習サポートの内容などが記されています。1週間の授業スケジュールやモデルカリキュラムが載っていることもあります。
アメリカの高校のカリキュラムは、日本の高校に比べると自由度が高いのが大きな特徴です。自分で考えて科目を選び、時間割を組んでいくことになります。留学生には慣れないことも多いので、志望校選びの際に、できるだけアメリカの高校のカリキュラムの仕組みに親しんでおくといいでしょう。
あわせて読みたい記事(外部リンク)
>>アメリカの高校生の1週間のスケジュール。メリハリをつけて留学生活を乗り切る!
ボーディングスクールのWEBサイトには写真もたくさん載っています。動画でキャンパスツアーができるようになっているサイトも少なくありません。ぜひいくつもの高校のサイトを見比べて、あなたにとって居心地がよさそうな学校を見つけてください。
高校留学の志望校選びに欠かせないカウンセリング
進学先の高校選びにあたって、アメリカの中学生は進路指導の先生から進路指導を受けます。
留学生には、なおのことプロのアドバイスと進路指導が欠かせません。とはいえアメリカのボーディングスクールへの留学に対しては、日本の中学校の先生もなかなかアドバイスできないでしょう。
栄 陽子留学研究所では、アメリカの高校への留学を検討している人に向けて、留学カウンセリングと進路指導を行っています。
留学カウンセリングにおいては、
- 留学すべきか否か
- 高校から留学すべきか、大学まで待つべきか
- 高校留学のメリット/デメリット
- 費用
- どのようにして志望校を選ぶか
- アメリカの治安や衛生
- 卒業後の進路
などについて、留学する本人と保護者の両方がしっかり納得して理解するまでお話しします。お金のかかる留学ですから、たしかな理解に基づいた慎重な判断が必要です。
卒業をめざすとなると留学期間も2~3年と長くなりますから、人生の一過程として留学を位置づけることが大切です。性急に留学を決めるのではなく、まずはプロに相談してください。