ボーディングスクールの時間割の組みかた

The Hill School

もくじ

自分で時間割を組むのがアメリカの高校生

ボーディングスクールでは、その学校で提供しているたくさんの科目の中から、自分で受講する科目を選んで、自分だけのカリキュラムをつくります。

必修科目と選択科目があって、カリキュラムづくりはアドバイザーの先生に相談しながら決めます。科目ごとに教室が異なり、毎授業クラスメイトや先生の顔ぶれが変わります。座席も決まっていません。

10年生(日本でいう高校1年生)の留学生の時間割の例を見てみましょう。1日の授業が終わると、スポーツやアートの時間です。水曜日の午後は課外活動にたっぷり時間を費やします。

ボーディングスクールの必修科目

アメリカのボーディングスクールは、そのほぼすべてが大学進学校ですから、そこで学ぶ科目は、アメリカの大学に進学するにあたって必要な学力を身につけられるだけの内容・レベルのものです。

具体的には、9~12年生の4年間に学ぶ科目として、

  • 英語:4年間
  • 数学:3年間
  • 理科:2年間
  • 歴史:2年間
  • 外国語:3年間
  • 芸術:1年間

これらを必須としているのが一般的です。

加えて、キリスト教系の学校であれば、神学を必須としている場合もあります。インターンシップやボランティアが必須となっているボーディングスクールもめずらしくありません。

ボーディングスクールの選択科目

必須科目とは別に、選択できる科目もバラエティに富んでいます。

とくにアートや音楽、演劇の科目はボーディングスクールではとてもよく整っています。ほかにもコンピュータ、コミュニケーション、心理学、犯罪学など、学校によってさまざまな科目を選択できます。

たとえばコネチカット州の名門Choate Rosemary Hallでは、認知神経科学、気候変動、中東イスラム文化、ダンス、デジタルメディア、女性学、ゲーム理論など、多種多彩な科目を設けています。

大学の単位として認められる科目も

科目によっては、AP(Advanced Placement)といって、上級レベルのものがあります。AP科目をとるためには、下位レベルの科目でいい成績を修めなければならず、またそのためのテストにパスしなければなりません。

それだけAP科目はむずかしく、課題もたくさんあるのですが、AP科目でよい成績をとると、大学の単位として認められ、またそれなりの実力がついていることを示すことにもなるので、とくに名門大学を狙っている生徒はできるだけ多くのAP科目をとろうとします。

ボーディングスクールによって、開講しているAP科目の数や科目はさまざまです。開講しているAP科目の数が多いことは、そのボーディングスクールがアメリカの大学進学への指導に力を注いでいることの1つの指標になるともいえるでしょう。



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