アメリカの高校のありかた

アメリカは高校までが義務教育です

高校までが義務教育のアメリカでは、公立高校であれば学費は無料で、教科書も無償で貸与されます。

社会に出ても困らないだけの最低限の義務教育をするのが公立高校の役割であるのに対して、私立高校はそのほとんどが大学進学校です。教育レベルや環境、生徒や親の満足度を比べると、公立よりも私立のほうが高いというのがアメリカの一般的な傾向です。

アメリカの公立高校への留学は、1年間の「交換留学」になります。そしてその目的は勉学よりもむしろ国際交流です。2年以上の留学や卒業を目的とした交換留学は認められません。

一方で、卒業をめざすのであれば、私立で寮制のボーディングスクールへ留学することになります。通学制のデイスクール(Day school)もありますが、通学手段と安全の確保がむずかしいので長期の留学先としては適していません。

最もポピュラーな6・2・4制

日本の小・中・高の6・3・3制にあたる区分けとしてアメリカで最も多いのは6・2・4制です。学年のことをGradeといい、小学校1年生から高校3年生までを通して1st Grade、2nd Grade、……12th Gradeといいます。

日本の高校に相当するSenior High Schoolでは、9年生をFreshman、10年生をSophomore、11年生をJunior、12年生をSeniorといいます。

日米の学制と学年の呼び方

日本 アメリカ
小学校 小学1年生 Elementary School 1st Grade
小学2年生 2nd Grade
小学3年生 3rd Grade
小学4年生 4th Grade
小学5年生 5th Grade
小学6年生 6th Grade
中学校 中学1年生 Junior High School 7th Grade
中学2年生 8th Grade
中学3年生 Senior High School 9th Grade (Freshman)
高校 高校1年生 10th Grade (Sophomore)
高校2年生 11th Grade (Junior)
高校3年生 12th Grade (Senior)

留学する時期としては、日本の中学校を3月に卒業して、その年の9月に10年生としてボーディングスクールに入学するのが一般的です。日本の高校に1年間通って、アメリカの高校に11年生として入学することもできますが、受け入れ校が限られます。 ボーディングスクールを卒業した後はアメリカの大学に進学することはもちろんできますし、日本の大学への進学の道も開かれています。最近では秋入学を認める日本の大学も増えています。

公立高校と私立高校

アメリカの公立高校は、その学区の生徒たちを対象として、「義務教育を修了させる」ことを第一の目標に掲げています。入学にあたっての試験はないので、公立高校についてレベルを問われることは基本的にありません。授業料は無料です。

一方でアメリカの私立高校は、その多くが大学進学校で、「準備をする」という意味で“Preparatory School(Prep School)”と呼ばれることもしばしばあります。州によって運営されている公立高校に対して、私立の高校は、それぞれの学校が独自の入学選抜を行い、独自の理念やカリキュラムをもって指導していますが、何よりもリーダーの育成に力を入れているのが特徴といえるでしょう。

一般的には、公立高校よりも私立高校のほうがレベルが高く、生徒の満足度も高いといえます。その理由として、以下のようなことが挙げられます。

  • 1クラスの人数が8~12人くらいで、個人指導が行き届いている。
  • だれでも入学できる公立高校と異なり、面接や学校の成績、推薦状など、あらゆる角度から入学生を選抜しているため、総体的なレベルが高い。
  • カリキュラムがしっかりしていて、大学進学のための準備にも力を入れている。
  • 公立高校の場合、学区によってレベルが左右されるが、私立学校ではそのようなことがない。
  • 特定の希望(女子校・男子校・アートに力を入れている学校など)が適う。


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